この映画は量子力学としての宇宙をテーマにしているが、


決して難しくなく、ストーリーも超ワクワクドキドキ。


理論物理学者のキップ・ソーン(Kip Thorne)博士が


製作総指揮を務めているので大変興味深く、


宇宙を知りたい人にとっては


画像で説明という感じで、観て損は絶対ないと思う。(以上映画の説明)


宇宙は弾力性のある非常に密度の高いゼリーのような物質と考え、星がその中に在る。


その星がいきなりギューッと圧縮してしまったらどうなるか。


質量(重さ)がある物質が圧縮されるとき、


その物体の質量は元の重さより重くなる。


大きな球体を柔軟性のある床に置いたと考える。


その球体の大きさを地球くらいとして、


それをゴルフボールくらいの大きさまでに縮めたとしたら、


ギュッと圧縮された巨大な物体がピンポイントで柔らかい床に食い込み、


床は重みでどんどんへこんでいくに違いない。


球体であるから、へこみの形は蟻地獄のようだろう。


そういう現象が宇宙で起こったときに出来るのが、


ブラックホールなのである。


縮んだ星が超スピードで降下するときに生まれるエネルギーに引き寄せられて、


回りにあるものが物凄い速さで飲み込まれていく。


その速度は「光速」、速度の中でこれ以上早い速度は無いと考えられている。


であるから吸い込まれたら最後、いかなるものも脱出不可能、


光すら出ることのない黒点ブラックホール。


ブラックホールの存在は確認することが出来るが、


ワームホールはまだ、理論上計算上だけの存在らしい。


ブラックホールの底には圧縮された物質があり外には出られないが、


ワームホールは砂時計のような形(と私は思った)をしており、


出口があって、通り抜けた先は別の宇宙空間だと言う。


後に、宇宙の奥は過去へと続いていると記したが、


ワームホールを使えば過去に行くことが出来るかもしれない。


「魂の古里は宇宙」と聞いたことがあるが、別に怪しい宗教ではない。


別項で魂について書くつもりだが、


宇宙を調べたら生命の疑問が解けるのではないかと思う。


ちょっと話が違う方向に行きかけたので元にもどそう。


今我々が住んでいる地球は


いろいろな国があって、私を含めほとんどの人が


全部の国を訪れることはまあ、無いだろう。


それほど広い地球でも、宇宙の中に存在する星の一つである。


こういう大きな星を宙に浮かせたままでいられる宇宙は


いったいどういう構造をしているのだろう。


どのようなものも「始めがあれば終わりがある」


宇宙も一地点から出発すれば「行き止まり」があるのだろうか。


それか地球のように球形であれば、出発点に戻れるのだろうか。


太陽系あたりまでの距離は計算出来るが、


宇宙の奥の途方もない距離を「無限とか極限の値」を使って計算したら、


「宇宙は奥(一応奥があるとする)へ進むほど過去の世界へ行く」


と言われて頭がギブアップしそうだが、大丈夫。


星から星への距離を表示するとき、


何億光年という「光年」という距離表現をする。


要するに「今見えている、この星の光は何億年も前の光なんですよ。


つまり我々の目に届くには何億年もかかる距離にあって、


今存在しているかどうかわからない星なんですよ。


それを光の距離、光年を使って計算してみました」


ということなのである。で、そんな前に光った星が今でも「あるかどうかわからない」


だから、その部分は過去なのである。



宇宙に興味を持って調べ始めたら、距離や星の重量を計算するには


「積分」を使うことを知った。積分といえば、学生の頃を思い出し顔が歪む。


で、「高校数学でもわかる・・・」という本を買った。


私は一応大学に進んだので、受験をクリアしている。


高校生数学なら大丈夫 ! とか思っていたが、とんでもないことだった。


まるきり忘れている・・・というかワカラナイ。


それで微積分の勉強をすることにした。


思い出すにつれて今度は面白くなってきた。


今頃になって勉強が楽しい。


宇宙について疑問がわいた瞬間、頭が勉強を欲していたのだと思う。


あー、今の記憶のままで小学校からやりなおしたい。


この調子で頑張れば、ノーベル賞も夢ではないのになあ・・・。


勉強の意欲が沸いた時こそが学ぶべき時である。


若い頃は興味のカタマリであることが普通で、


それが別に将来に繋がる立派なことだと限らなくても、


犯罪以外であるなら大いに経験すべきだと思う。


そして年を取り、私のように勉強がやりたくなったら


その時こそ各部門の専門大学で学べばいいのだ。もちろん無償で。


学んだ人間は少々年を喰っていても頭脳で国に貢献すると思うから、


損はしないはずだ。


さて最後にもう一度宇宙の話。


我々の世界は一次元(点あるいは線)、


二次元(縦と横、平面に書かれた文字とか絵)、


三次元(縦横高さ、つまり我々がいる世界)まである。


四次元は、三次元に時間をプラスしたもので、


存在するかどうかはわからないけれど、映画や小説でお馴染みだ。


四次元ですら空想としか思えないのに、なんと


宇宙には11次元存在すると考えられている。


4が時間なら、5は何だ? 6は? ・・・11次元てどんな世界なんだろう。


まだまだわからないことばかりなのだ。



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